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中村 正(なかむら ただし、1923年 - 2013年)は日本の技術者。三重県伊勢市出身。学位は工学博士。 1966年蛍光表示管を発明、伊勢電子工業株式会社(現・ノリタケ伊勢電子)を創業した。後年は、技術者であるとともに、伊勢に伝わる通能(とおりのう)を舞うことで、地方伝統文化継承にも尽くした。 == 技術開発 == * 神戸工業時代に、高周波レーダーなどのブラウン管の開発に従事したが、先にシャープに移った佐々木正による支援の元、低速電子線、すなわち30V以下の低電圧で動作する蛍光体に目をつけて蛍光表示管(VFD)を開発〔小阪・武石(2008)〕。 * 1960年代後半において、技術者によるベンチャー企業創業を行い、日本の一地方都市発の独自技術を世界市場に発信し製品を浸透させた〔Electronics 1967年5月29日 p.212〕。 * 開発した蛍光表示管(VFD)は、当時輸入品しかなかった高電圧表示素子(ニキシー)に対して、低電圧で緑青色に発光し、当発展途上にあった半導体ICと相性が良かった。ディジタル表示デバイスのさきがけとなり、発明後50年近い現在でも、高信頼小型表示デバイスとして認知される。現在、世界中で光る青緑色の表示デバイスは、日本が生み出した蛍光表示管(VFD)である。 * 起業後も技術開発による差別化に力を入れ、特許料を研究所の創設にあてることで、数字表示からグラフィック表示への展開を指導した。また、蛍光表示管(VFD)とその要素技術だけでなく、他のデバイス開発や、半導体、カーボンナノチューブ、モジュール化、応用システムにも開発を進めた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「中村正 (技術者)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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